決算サマリー
住石ホールディングス株式会社の2025年9月中間連結会計期間の業績は、売上高が前年同期比32.6%増の5,035百万円、営業利益は79百万円(前年同期は38百万円の損失)と増収増益を達成しました。一方で、経常利益は1,303百万円(同43.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1,254百万円(同45.7%減)と大幅な減益となりました。
- 売上高: 5,035百万円(前年同期比 +32.6%)
- 営業利益: 79百万円(前年同期は △38百万円)
- 経常利益: 1,303百万円(前年同期比 △43.8%)
- 中間純利益: 1,254百万円(前年同期比 △45.7%)
※前期より豪州ワンボ社からの配当金を売上高から営業外収益に振り替える会計方針の変更が行われており、上記比較は組替え後の数値を基準としています。
注目ポイント
1. 石炭事業の堅調な拡大
主力の石炭事業部門において、市況は弱含みであったものの、新規拡販による受注増や販売時期の前倒しが功を奏し、売上高は4,713百万円(前年同期比37.9%増)と大きく伸びました。セグメント利益も17.5%増の197百万円となり、本業の稼ぐ力が改善しています。
2. 豪州ワンボ社からの受取配当金の減少
同社の利益の大きな柱である豪州ワンボ社(Wambo Coal Pty Ltd)からの受取配当金が1,196百万円(前年同期は2,397百万円)と半減しました。これが経常利益および純利益が前年同期を下回った主要因です。投資家としては、ワンボ社の業績が連結決算に与える影響の大きさを再認識する必要があります。
3. 新素材事業のリスクと機会
中国当局による2025年10月からのダイヤモンドパウダー等の輸出規制に対し、同社は在庫の確保や国内自社工場での一貫生産体制により影響を軽微に抑える方針です。地政学リスクへの対応力が試される局面と言えます。
業界動向
石炭業界全体としては、脱炭素化の流れの中で長期的な需要減退が懸念される一方、エネルギー安全保障の観点から足元の需要は依然として根強く残っています。同社は新規販路の開拓に注力しており、市場環境が厳しい中でもシェアを確保する動きを見せています。また、新素材分野では産業用ダイヤモンドの需要が堅調ですが、中国の輸出規制などサプライチェーンの不安定化が業界共通の課題となっています。
投資判断材料
強固な財務基盤
自己資本比率は89.0%と、極めて高い水準を維持しています。無借金経営に近い状態であり、市況の変動に対する耐性は非常に高いと言えます。中間期末の現金及び現金同等物も154億円と豊富です。
高い配当依存度と価格変動リスク
連結利益の大部分を豪州の炭鉱(ワンボ社)からの配当に依存している構造は変わっていません。石炭市況や為替、ワンボ社の操業状況によって利益が大きく変動するボラティリティの高さには注意が必要です。
長期的な事業転換の成否
石炭・採石といった成熟事業に加え、ダイヤモンドパウダー等の新素材事業を持分法適用会社の追加取得などを通じて強化しています。これら非資源分野が将来的にどれだけ利益貢献できるかが、長期投資における評価の分かれ目となります。
市場の評判・最新ニュース
住石ホールディングス株式会社は石炭事業を中心とした企業で、投資家からは安定収益と成長の可能性が評価されています。石炭事業の安定性と人工ダイヤモンド事業の将来性が注目されています。投資家は長期的な視点で見守ることが推奨されています。