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システナ(2317) 2025年6月18日 2025年3月期通期決算分析:次世代モビリティ急成長と高還元姿勢の評判・決算情報まとめ

決算発表日: 2025-06-182025年3月期 通期
業績スコア
85/100
好決算

決算サマリー

2025年3月期の連結業績は、売上高83,621百万円(前期比8.7%増)、営業利益12,067百万円(同24.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8,480百万円(同17.2%増)と、増収増益を達成しました。特に営業利益率は14.4%に達し、前年の12.6%から大きく改善。不採算案件の回避と高付加価値なDX・コンサルティング案件へのシフトが奏功しました。

注目ポイント

次世代モビリティ事業の爆発的成長

車載コクピット(IVIやHUD)向けの開発を行う次世代モビリティ事業が、売上高5,045百万円(前期比100.8%増)、営業利益1,779百万円(同177.1%増)と驚異的な成長を記録しました。完成車メーカーからの直接受注拡大に加え、SDV(ソフトウェア定義車両)化の流れを捉えたことが要因です。

「Canbus.」を軸としたストック型ビジネスの伸長

サブスクリプション型の「DX&ストック型ビジネス事業」も利益が前年比でほぼ倍増。人手不足を背景としたノーコード開発プラットフォームの需要が、公共・民間の両面で拡大しています。

業界動向

ITサービス業界全体では、企業のDX投資意欲は依然として高い水準にあります。一方で、ITエンジニアの獲得競争は激化しており、システナを含む各社は「採用・教育コストの増大」と「賃上げによるコストアップ」という共通の課題に直面しています。同社は生成AIの活用による開発効率化や、単なる開発受託からPMO(プロジェクト管理)や上流コンサルへのシフトにより、差別化を図っています。

投資判断材料

  • 高い資本効率(ROE):自己資本利益率(ROE)は24.0%と、ITサービスセクターの中でも際立って高い水準を維持しています。
  • 強固な株主還元:後述の通り、配当と大規模な自社株買いを組み合わせた積極的な還元姿勢が魅力です。
  • 事業構造の変革:労働集約的なモデルから、次世代モビリティやストック型ビジネスといった成長分野への移行が着実に進んでいます。

セグメント別業績

当期よりセグメント区分を変更し、成長分野を明確化しています。

  • ソリューションデザイン事業:売上高17,565百万円(5.8%減)、営業利益3,048百万円(37.6%増)。不採算管理の徹底で利益率が大幅改善。
  • 次世代モビリティ事業:売上高5,045百万円(100.8%増)、営業利益1,779百万円(177.1%増)。
  • IT&DXサービス事業:売上高19,750百万円(7.9%増)、営業利益2,651百万円(9.3%減)。賃上げや採用強化による先行投資が利益を圧迫。
  • ビジネスソリューション事業:売上高29,729百万円(8.2%増)、営業利益2,263百万円(18.0%増)。Windows10更新需要が寄与。

財務健全性

自己資本比率は62.7%(前期は70.5%)に低下しましたが、これは約100億円規模の大規模な自社株買い(株主還元)によるものであり、財務基盤そのものは依然として健全です。現金及び現金同等物は21,464百万円を保持しており、機動的な投資や還元が可能な状態です。

配当・株主還元

2025年3月期の年間配当は12円(配当性向54.2%)となりました。連結配当性向40%以上を目標とする方針に基づき、安定した配当を継続しています。また、当期は3,000万株(約99億円)の自己株式取得を実施し、そのうち2,500万株を消却するなど、EPS(1株当たり利益)の向上に非常に積極的な姿勢を示しました。

通期業績予想

2026年3月期の配当についても年間12円(中間6円・期末6円)を維持する予定です。Windows10のサポート終了に伴うリプレース需要の継続や、自動車業界のSDV化対応が、引き続き業績を牽引する見通しです。

中長期成長戦略

システナは「データ駆動型社会」を見据え、以下の戦略を推進しています。

  • 即戦力人材へのシフト:従来の新卒大量採用から、即戦力エンジニアの確保と待遇改善(今後3年でさらに23%の賃上げ計画)へ転換。
  • 米国拠点との連携:グローバルな車載プロジェクトへの参画を強化。
  • 自社商材の拡充:「Canbus.」を軸としたプラットフォームビジネスの比率を高め、安定収益源を構築。

リスク要因

最大のリスクは、エンジニアの離職率上昇です。毎年10%を超える離職率を抑制するため、人事評価制度の刷新や大幅な賃上げを進めていますが、そのコスト増を価格転嫁や生産性向上でカバーし続けられるかが鍵となります。

ESG・サステナビリティ

「健康経営優良法人」に8年連続で認定されるなど、従業員の健康と働きがいを重視しています。また、管理職に占める女性割合の向上(現状12.8%)や、男性の育休取得率50%達成など、多様性のある組織づくりを進めています。

経営陣コメント

逸見会長・三浦社長は、コロナ禍後のテレワーク普及による「理念経営の揺らぎ」を課題視しています。創業時の原点に立ち返り、「自分が頑張ることで誰かを幸せにする」という理念を再浸透させることで、組織の結束力を高め、長期的な企業価値向上を目指す姿勢を強調しています。

バリュエーション

2025年3月期末時点の株価収益率(PER)は15.6倍、自己資本利益率(ROE)は24.0%です。ITサービス平均と比較して高い収益性を誇りながら、PERは過熱感のない水準にあり、利益成長と還元のバランスが評価されています。

過去決算との比較

直近5期を概観すると、売上高は600億円規模から800億円超へと右肩上がりで成長しています。かつてはスマホアプリ検証が主力でしたが、現在は自動車、金融DX、自社SaaSへと収益の柱が多角化しており、季節性に左右されにくいストック収益が厚みを増している傾向が見て取れます。

市場の評判

株式会社システナの評判は、成長が続くIT企業で、売上高と利益が増加しています。年収は415万円、残業は月31時間。投資家は成長性と高配当利回りに注目しています。

詳細リサーチレポート

承知いたしました。株式会社システナ(2317)に関する最新のリサーチレポートを作成します。

以下に、株式会社システナ(証券コード:2317)に関する最新のリサーチレポートをまとめます。

最新の業績動向と今後の見通し

  • 2025年3月期の業績: 売上高は836億21百万円(前期比8.7%増)、営業利益は120億67百万円(前期比24.2%増)と大幅な増益を達成.
  • 2026年3月期の業績予想: 売上高は891億円(前期比6.6%増)、営業利益は127億円(前期比5.2%増)を見込んでいます.
  • 中期経営計画: 2028年3月期に売上高1,027億円、営業利益160億円、営業利益率15.6%を目標とする中期3カ年計画を策定.
  • セグメント別動向: 次世代モビリティ事業が引き続き業績を牽引。IT&DXサービス事業も22.9%増と好調。ソリューションデザイン事業は事業再構築により採算性が向上.
  • アナリストの見解:
* 日系大手証券はレーティングを据え置き、目標株価を530円に引き上げ. * アナリスト2名の評価は「買い」で、12ヶ月間の株価ターゲット平均は450円、最高値予想は530円、最安値予想は400円.

業界内での競合ポジションと市場シェア

  • 詳細な市場シェアに関する記述は見つかりませんでした。
  • IT業界において、システナは幅広い事業を展開しており、競合他社として、SRAH、三菱総合研究所、テクマトリックスなどが挙げられます.
  • システナは、システムの企画・設計・開発・導入から保守・ユーザーサポートまでのトータル・ソリューション・サービスを提供しています.

成長戦略と重点投資分野

  • 中期経営計画: 営業強化、ストック型ビジネスの拡充、成長分野への集中投資、既存事業のスクラップアンドビルド、人材への投資による生産性向上を推進.
  • 重点投資分野:
* 次世代モビリティ事業: 車載通信システム、IVI、CDCなど車載コクピット、車載情報システム、SDV開発に注力. * DX推進: ソフトウェア開発ビジネスにおけるDX推進を支援するコンサル業務やPMO案件といった高付加価値ビジネスの拡大. * AIデータセンター: AIデータセンター推進室を新設し、AIデータセンター構想を共同検討. * ストック型ビジネス: 収益確保のため、ストック型ビジネスへの投資を積極的に実施.
  • M&A: 2007年にカテナ(株)と資本・業務提携、2010年にカテナ(株)を合併.
  • 新規事業: 子会社ONETechpnが行うAIサービスを中心とした新規事業や子会社GaYaが行うスマホやタブレット向けゲームコンテンツの企画・開発・販売を実施.

リスク要因と課題

  • 事業上のリスク:
* 情報セキュリティ: 情報漏洩が発生した場合、損害賠償や信用の低下による業務受注の減少. * 法的規制: 下請代金支払遅延防止法、労働者派遣法などの法的規制.
  • 外部環境の変化:
* 業界を問わず人材不足が深刻化しており、優秀な人材確保が急務. * 円安、原材料や物価の高騰など先行き不透明感.

アナリストの評価と目標株価

  • レーティング:
* 日系大手証券は「やや強気」. * アナリスト2名の評価は「買い」.
  • 目標株価:
* 日系大手証券は530円. * 12ヶ月間の株価ターゲット平均は450円、最高値予想は530円、最安値予想は400円.

最近の重要ニュースやイベント

  • 2025年12月:
* 「AIデータセンター推進室」新設. * 「PMOアワード™ 2025」にて「優秀賞」を受賞. * AIデータセンター構想の共同検討開始. * 第9回 資産運用 EXPO【春】出展.
  • 2025年11月:
* NTTデータ様「コアビジネスパートナー」認定盾授与式を開催. * システナのサービス Canbus. をJapan DX Week 関西展に出展.

ESG・サステナビリティへの取り組み

  • 環境:
* 地球環境保全に貢献することを基本理念とし、「環境方針」を定め、省資源・省エネルギー、リサイクルに取り組む. * 気候変動対策として、省エネ貢献に向けた取り組みを推進.
  • 社会:
* 全ての人たちの人権、その他の権利や価値観を尊重し、不当な差別を行わず、労働関係法令を遵守. * ハラスメントを防止し、安全で働きやすく人にやさしい職場環境づくりに取り組む.
  • ガバナンス:
* 全てのステークホルダーとの利害を調和させ、全体としての利益を最大化することを目指す. * 内部監査を実施し、代表取締役へ直接報告を行い、継続的な改善活動を行う. * 情報セキュリティ基本方針、個人情報保護方針を定め、遵守.

配当政策と株主還元

  • 配当方針: 連結配当性向40%以上を目標に積極的に実施.
  • 配当金:
* 2025年3月期: 年間12円(配当性向51.8%). * 2026年3月期(予想): 年間13円(配当性向48.5%).
  • 自己株式の取得: 財務状況や株価の推移等を勘案しつつ、利益還元策の一環として機動的に実施.
上記は現時点での情報に基づいたレポートであり、今後の状況変化によって内容が変更される可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。

情報源

データソース

この記事はEDINETから取得した決算報告書をAIが分析して生成しています。

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