決算サマリー
2025年3月期(第74期)の連結業績は、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のすべてにおいて過去最高を更新しました。
- 売上高:2,818億70百万円(前年同期比 4.3%増)
- 営業利益:120億60百万円(前年同期比 2.4%増)
- 純利益:90億6百万円(前年同期比 21.0%増)
物価高騰による消費者の生活防衛意識が高まる中、価格競争力を維持する戦略が功を奏し、客数が増加したことが増収増益に寄与しました。
注目ポイント
ESLP戦略による圧倒的な支持
同社は「ESLP(エブリデイ・セイム・ロー・プライス)」、つまり特売期間を設けず毎日同じ低価格で販売する戦略を推進しています。これが物価高に敏感な消費者の「普段使い」のニーズを捉え、既存店の来店客数は前年比2.6%増と堅調に推移しました。
過去最高益の背景にあるコスト抑制
人件費や物流費の上昇に対し、諸経費の細やかな統制や削減を実施。人件費が増加する中でも、営業利益は過去2番目、経常利益・純利益は過去最高という高い収益性を確保しました。
業界動向
食品小売業界では、原材料価格の上昇に伴う値上げが続く一方、ドラッグストアやディスカウントストア等、業種を越えた競合が激化しています。また、人口減少や高齢化による市場規模の縮小、共働き世帯の増加による簡便・即食ニーズの拡大など、環境変化が加速しています。同社は新潟・群馬・長野を中心とした地域密着型のドミナント戦略(特定地域への集中出店)でこれに対抗しています。
投資判断材料
長期投資家にとっての考慮点は以下の通りです。
- 成長の持続性:ドミナント・エリア内での店舗改装や新設、富山県など新エリアへの進出が着実に進んでいます。
- 資本効率の改善:ROE(自己資本当期純利益率)は10.4%(前期9.2%)へ上昇し、ROA(総資産経常利益率)も9.5%と高い水準を維持しています。
- 投資フェーズ:2026年3月期は主力店舗の建て替え等による一時的な減益が予想されていますが、これは将来の成長に向けた「攻め」の期間と言えます。
セグメント別業績
スーパーマーケット事業
- 売上高:2,812億16百万円(前年同期比 4.4%増)
- 営業利益:117億95百万円(前年同期比 5.4%増)
グループの利益の9割以上を占める主軸事業です。既存店売上高は103.2%と非常に高く、一品単価の上昇(前年比3.5%増)も寄与しました。
その他事業(情報処理・印刷・清掃等)
- 売上高:55億38百万円(前年同期比 10.3%減)
- 営業利益:5億13百万円(前年同期比 20.5%減)
財務健全性
非常に健全な財務体質を維持しています。
- 自己資本比率:66.0%(前期末 63.4%から上昇)
- 有利子負債:短期・長期借入金ともに残高ゼロ。リース債務のみを抱える実質無借金経営です。
- キャッシュ・フロー:営業活動によるCFは118億15百万円の黒字で、設備投資や株主還元を自ら賄える十分な資金創出力を有しています。
配当・株主還元
2024年4月1日付の株式分割(1対4)に伴い、実質的な増配を継続しています。
- 年間配当金:27円(分割前換算で108円、前期実績85円から大幅増配)
- 配当性向:27.1%
- 自己株買い:2025年3月期に総額約20億円(78.5万株)の取得を実施。
- 総還元性向:35.5%
通期業績予想
2026年3月期の予想は以下の通りです。
- 売上高:2,860億円(1.5%増)
- 営業利益:114億円(5.5%減)
- 純利益:82億円(9.0%減)
既存店の売上増は見込むものの、主力2店舗の建て替えに伴う長期休業、積極的な賃上げによる人件費増加を見込んでおり、保守的な利益予想となっています。
中長期成長戦略
以下の3本柱で成長を加速させます。
- ドミナント戦略:既存エリアの深掘りと新商勢圏(富山・長野など)への拡大。
- 商品戦略(バーティカル・マーチャンダイジング):製造から販売まで一貫したPB商品の開発。2024年4月に稼働した「ローリーデリカセンター」により惣菜部門の競争力を強化。
- インフラ投資:2024年10月の本社移転によりグループ間連携を強化。
リスク要因
- 人手不足と人件費:継続的な賃上げが利益を圧迫する可能性があります。
- 原材料・エネルギー価格:電気代や仕入れコストの急騰は利益率の低下を招きます。
- 出店規制:大店立地法等の規制により、計画通りの出店が遅延するリスクがあります。
ESG・サステナビリティ
- 環境:2030年までのCO2削減目標を設定し、太陽光パネルの設置や省エネ設備の導入を推進。
- 社会:女性管理職比率8.3%(目標10%)、男性育児休業取得率78.6%(目標75%)と、多様な人材が活躍できる職場作りを進めています。
経営陣コメント
2025年度の年度方針を「もっと おいしさがドまん中大作戦!!」と定め、グループ規模を活かした「マスメリットの創出」と、人材の育成・活用を軸に、さらなる顧客評価の向上を目指すとしています。
バリュエーション
2025年3月期実績ベースの指標は以下の通りです。
- PER(株価収益率):9.7倍
- PBR(純資産倍率):約0.97倍(1株当たり純資産994.96円に対し)
- 配当利回り:約2.8%(実績配当27円を基準に算出)
※株価は決算時の水準を参考に推計。
過去決算との比較
過去5年間、売上高は右肩上がりで推移しており、コロナ禍の特需後も成長を維持している点が特徴です。第4四半期(1-3月)は例年、季節的な変動がありますが、ESLP戦略によって期別の波を抑え、安定した収益基盤を構築しています。
詳細リサーチレポート
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最新の業績動向と今後の見通し
- 最新の決算情報:
- 今後の見通し:
- アナリストの見解:
業界内での競合ポジションと市場シェア
- 主要競合他社:
- 市場シェア:
成長戦略と重点投資分野
- 中期経営計画:
- 重点投資分野:
- M&Aや新規事業の動向:
リスク要因と課題
- 事業上のリスク:
- 外部環境の変化:
アナリストの評価と目標株価
- 証券会社のレーティング:
- 目標株価のコンセンサス:
最近の重要ニュースやイベント
- 直近3ヶ月の主要ニュース:
- 株価に影響を与えたイベント:
ESG・サステナビリティへの取り組み
- 環境への取り組み:
- ガバナンス体制:
配当政策と株主還元
- 配当方針:
- 自社株買いの状況:
- 株主優待: