8255アクシアル リテイリング株式会社||

アクシアル リテイリング(8255) 2025年6月 2025年3月期通期決算分析:過去最高益更新と攻めの投資・株主還元の評判・決算情報まとめ

決算発表日: 2025-06-182025年3月期 通期決算
業績スコア
85/100
好決算

決算サマリー

2025年3月期(第74期)の連結業績は、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のすべてにおいて過去最高を更新しました。

  • 売上高:2,818億70百万円(前年同期比 4.3%増)
  • 営業利益:120億60百万円(前年同期比 2.4%増)
  • 純利益:90億6百万円(前年同期比 21.0%増)

物価高騰による消費者の生活防衛意識が高まる中、価格競争力を維持する戦略が功を奏し、客数が増加したことが増収増益に寄与しました。

注目ポイント

ESLP戦略による圧倒的な支持

同社は「ESLP(エブリデイ・セイム・ロー・プライス)」、つまり特売期間を設けず毎日同じ低価格で販売する戦略を推進しています。これが物価高に敏感な消費者の「普段使い」のニーズを捉え、既存店の来店客数は前年比2.6%増と堅調に推移しました。

過去最高益の背景にあるコスト抑制

人件費や物流費の上昇に対し、諸経費の細やかな統制や削減を実施。人件費が増加する中でも、営業利益は過去2番目、経常利益・純利益は過去最高という高い収益性を確保しました。

業界動向

食品小売業界では、原材料価格の上昇に伴う値上げが続く一方、ドラッグストアやディスカウントストア等、業種を越えた競合が激化しています。また、人口減少や高齢化による市場規模の縮小、共働き世帯の増加による簡便・即食ニーズの拡大など、環境変化が加速しています。同社は新潟・群馬・長野を中心とした地域密着型のドミナント戦略(特定地域への集中出店)でこれに対抗しています。

投資判断材料

長期投資家にとっての考慮点は以下の通りです。

  • 成長の持続性:ドミナント・エリア内での店舗改装や新設、富山県など新エリアへの進出が着実に進んでいます。
  • 資本効率の改善:ROE(自己資本当期純利益率)は10.4%(前期9.2%)へ上昇し、ROA(総資産経常利益率)も9.5%と高い水準を維持しています。
  • 投資フェーズ:2026年3月期は主力店舗の建て替え等による一時的な減益が予想されていますが、これは将来の成長に向けた「攻め」の期間と言えます。

セグメント別業績

スーパーマーケット事業

  • 売上高:2,812億16百万円(前年同期比 4.4%増)
  • 営業利益:117億95百万円(前年同期比 5.4%増)

グループの利益の9割以上を占める主軸事業です。既存店売上高は103.2%と非常に高く、一品単価の上昇(前年比3.5%増)も寄与しました。

その他事業(情報処理・印刷・清掃等)

  • 売上高:55億38百万円(前年同期比 10.3%減)
  • 営業利益:5億13百万円(前年同期比 20.5%減)

財務健全性

非常に健全な財務体質を維持しています。

  • 自己資本比率:66.0%(前期末 63.4%から上昇)
  • 有利子負債:短期・長期借入金ともに残高ゼロ。リース債務のみを抱える実質無借金経営です。
  • キャッシュ・フロー:営業活動によるCFは118億15百万円の黒字で、設備投資や株主還元を自ら賄える十分な資金創出力を有しています。

配当・株主還元

2024年4月1日付の株式分割(1対4)に伴い、実質的な増配を継続しています。

  • 年間配当金:27円(分割前換算で108円、前期実績85円から大幅増配)
  • 配当性向:27.1%
  • 自己株買い:2025年3月期に総額約20億円(78.5万株)の取得を実施。
  • 総還元性向:35.5%

通期業績予想

2026年3月期の予想は以下の通りです。

  • 売上高:2,860億円(1.5%増)
  • 営業利益:114億円(5.5%減)
  • 純利益:82億円(9.0%減)

既存店の売上増は見込むものの、主力2店舗の建て替えに伴う長期休業、積極的な賃上げによる人件費増加を見込んでおり、保守的な利益予想となっています。

中長期成長戦略

以下の3本柱で成長を加速させます。

  • ドミナント戦略:既存エリアの深掘りと新商勢圏(富山・長野など)への拡大。
  • 商品戦略(バーティカル・マーチャンダイジング):製造から販売まで一貫したPB商品の開発。2024年4月に稼働した「ローリーデリカセンター」により惣菜部門の競争力を強化。
  • インフラ投資:2024年10月の本社移転によりグループ間連携を強化。

リスク要因

  • 人手不足と人件費:継続的な賃上げが利益を圧迫する可能性があります。
  • 原材料・エネルギー価格:電気代や仕入れコストの急騰は利益率の低下を招きます。
  • 出店規制:大店立地法等の規制により、計画通りの出店が遅延するリスクがあります。

ESG・サステナビリティ

  • 環境:2030年までのCO2削減目標を設定し、太陽光パネルの設置や省エネ設備の導入を推進。
  • 社会:女性管理職比率8.3%(目標10%)、男性育児休業取得率78.6%(目標75%)と、多様な人材が活躍できる職場作りを進めています。

経営陣コメント

2025年度の年度方針を「もっと おいしさがドまん中大作戦!!」と定め、グループ規模を活かした「マスメリットの創出」と、人材の育成・活用を軸に、さらなる顧客評価の向上を目指すとしています。

バリュエーション

2025年3月期実績ベースの指標は以下の通りです。

  • PER(株価収益率):9.7倍
  • PBR(純資産倍率):約0.97倍(1株当たり純資産994.96円に対し)
  • 配当利回り:約2.8%(実績配当27円を基準に算出)

※株価は決算時の水準を参考に推計。

過去決算との比較

過去5年間、売上高は右肩上がりで推移しており、コロナ禍の特需後も成長を維持している点が特徴です。第4四半期(1-3月)は例年、季節的な変動がありますが、ESLP戦略によって期別の波を抑え、安定した収益基盤を構築しています。

詳細リサーチレポート

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以下に、アクシアル リテイリング株式会社(証券コード:8255)に関する詳細なリサーチレポートをまとめます。

最新の業績動向と今後の見通し

  • 最新の決算情報:
* 2026年3月期第2四半期決算(2025年4月~9月)において、売上高は1,467億1,800万円(前年同期比6.5%増)と過去最高を更新し、各利益項目も増益となりました。 * 2025年3月期の決算では、売上高、経常利益、純利益が過去最高を更新しました。これは、ESLP(Everyday Savings Life Price:毎日低価格)戦略が奏功し、客数が増加したことや、物価高を追い風に変えたことが要因です。
  • 今後の見通し:
* 2026年3月期の通期計画に対する経常利益の進捗率は50.2%と、5年平均とほぼ同水準です。 * ただし、会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づくと、下期の連結経常利益は前年同期比11.8%減となる見込みです。 * 店舗改装により一時的な減益が予想されています。
  • アナリストの見解:
* アナリストはアクシアル リテイリングの株価を中立と評価しています。 * ある大手証券は、目標株価を1,250円に引き上げています。

業界内での競合ポジションと市場シェア

  • 主要競合他社:
* アクシアル リテイリングは、新潟県を中心に「原信」や「ナルス」、群馬県を中心に「フレッセイ」といった食品スーパーマーケットを展開しています。 * 競合他社としては、フジ、コジマ、アークスなどが挙げられます。 * 新潟県内では、ロピアの出店が競争激化の要因となる可能性があります。
  • 市場シェア:
* 詳細な市場シェアのデータは明確に示されていません。 * アクシアル リテイリングは新潟県最大のスーパーマーケットグループです。

成長戦略と重点投資分野

  • 中期経営計画:
* 中期経営計画では、強固で優良なリージョナル・チェーンとして、グループ全体の収益基盤を構築することを目標としています。 * 協働、創造、挑戦の3Cをキーワードに、各事業会社や店舗が自主的に活動することを重視しています。 * 2027年度には、売上3,100億円、140店舗を目指しています。
  • 重点投資分野:
* 店舗の標準フォーマットの確立と標準化を推進しています。 * 独自商品戦略である「おいしさ企画化計画」を推進しています。 * 生産性や原資の確保を重点課題としています。
  • M&Aや新規事業の動向:
* 具体的なM&Aや新規事業に関する最新の情報は見つかりませんでした。

リスク要因と課題

  • 事業上のリスク:
* 競争激化による収益性の低下が懸念されます。 * ロピアなど新たな競合の出現が、減収減益の要因となる可能性があります。
  • 外部環境の変化:
* 物価上昇や消費動向の変化が業績に影響を与える可能性があります。

アナリストの評価と目標株価

  • 証券会社のレーティング:
* アナリストのレーティングは中立が多いです。
  • 目標株価のコンセンサス:
* ある大手証券は目標株価を1,250円に設定しています。 * みんかぶによる予想株価は1,098円で【売り】と評価されています。

最近の重要ニュースやイベント

  • 直近3ヶ月の主要ニュース:
* 2026年3月期第2四半期決算が発表され、売上高が過去最高を更新しました。 * 11月度の月次業績が公表されました。
  • 株価に影響を与えたイベント:
* 20億円の自己株取得が発表され、株価が上昇しました(2025年2月)。

ESG・サステナビリティへの取り組み

  • 環境への取り組み:
* ISO14001を取得しており、地球環境保全活動に積極的に取り組んでいます。
  • ガバナンス体制:
* 詳細なガバナンス体制に関する情報は見つかりませんでした。

配当政策と株主還元

  • 配当方針:
* 配当を通じた株主還元を手厚く行うことを重視しています。 * 2026年3月期の1株当たり配当金は29.00円と予想されています。
  • 自社株買いの状況:
* 2025年2月には、20億円の自己株取得を実施しました。
  • 株主優待:
* 株主優待として、買い物優待券、QUOカード、新潟県ブランド米などが提供されています。

免責事項:

このリサーチレポートは、信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任において行うようにしてください。

情報源

データソース

この記事はEDINETから取得した決算報告書をAIが分析して生成しています。